会社概要

企業理念

映画の最大の魅力は、それぞれの作品独自の世界に触れた時に生まれる新鮮な感覚です。スクリーンで観ても、「ホームヴィデオ」の様々なメディアで鑑賞しても、優れた作品は観客にとって新しい、人生や世界への視点を提供してくれます。

アルトアーツでは、様々な時代の観客を映画に惹きつけてきた「驚き」の大切さを忘れず、「こんな映画があったのか」と驚いて頂けるような個性的な表現や内容の映像作品、映像ソフトの企画・製作・配給活動を行っていきたいと考えております。

創業までの経緯

2003年、インデイペンデント映画のDVDレーベルとして発足。『光にむかう3つの夢想曲』(監督:西周成)、『イリヤ』(監督:佐藤智也)、『URBAN VISIONS』(ヨーロッパの短編実験映画集)等をリリース、自主制作作品の上映会を開催。ネット通販を開始。

2009年4月、合同会社アルトアーツ設立。

社名とレーベル名について

社名でありレーベル名でもある「アルトアーツ」(Alt-arts)は、様々な芸術分野における「オールタナティヴ」(別の選択)を発見し、多くの人々に紹介してゆきたいという願いを表しています。ポピュラー音楽の世界が既に「インディーズ」によって支えられているように、映画・映像作品の世界でも「メジャー」スタジオは製作の主体ではなくなっています。

弊社の考える「オールタナティヴ」は、少数のマニアのための実験的作品のことではありません。いわゆる「メジャー」会社の配給作品の中にも、全くの自主制作・配給作品の中にも、同じように「別の選択」がありうるからです。新しい作品世界を発見したときの喜びは、映画に限らずあらゆる分野の創作家にも、配給に携わる私たちにも、そして観客或いはリスナー、読者にも共通するものです。

映画は他の芸術分野から様々な「オールタナティヴ」を取り入れ、観客に伝えることができます。メディアとしての映画のそうした特性を考慮して、社名とレーベル名に複数形の "Arts"が採用されているのです。

代表 西 周成

映画作家、翻訳家、批評家、映画研究者。

2002年、映画を中心とするインディペンデント芸術の普及と配給を目的として、2003年にレーベルAlt-artsを創設。翻訳の仕事として、『タルコフスキーの世界』(共訳、キネマ旬報社)、『ソクーロフ』(パンドラ=現代書館)その他、90年代中頃より各種映画祭や劇場公開用に現代ロシアやCIS諸国の映画の字幕制作も行いました。

映画研究者としての代表的論文は、ロシア語で書かれた「時の形と時のイメージ―黒澤明の2本の映画について」(「映画学紀要」第31号に掲載)ですが、同論文は発表以来評価が高く、ロシア語圏のネット上においては、現在でも個人のサイトから研究機関の公式HP、黒澤映画のDVD宣伝文に至るまで、多数引用されています。

●主な著書:

『タルコフスキートのそ時代―秘められた人生の真実』、『映画 崩壊か再生か』、『ロシア版ホームズ完全読解』(以上、アルトアーツ刊)

『映画文化と現代ロシア映画』、『倒されたデーモン』(長編小説)、『物語映画におけるポリフォニー:映画芸術の詩学の試み』(ロシア語)(以上、CreateSpace Independent Publishing Platform)

主要取引先

アマゾン・ジャパン株式会社、テレビ東京ブロードバンド株式会社、株式会社星雲社、株式会社ネクフル